お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

修矢の家族であれば結婚前に会っておきたかったが、それぞれ事情があるだろうから仕方がない。


「それじゃ、私はこれで。午後も頑張ってくださいね」


弁当箱の入ったバッグを持ち、千花が立ち上がる。


「この後の予定は?」
「いったん実家に帰って、それからマンションへ行こうと思っています」
「今夜はそれほど遅くならないうちに帰れると思う」
「わかりました」


ちょうどそのタイミングで修矢を探しに来た看護師が、「久城先生、こちらにいらしたんですね。そろそろ午後の診察の準備をお願いします」と大きな声を張り上げる。

修矢は「悪い」と軽く手をあげて、彼女の方へと走って行った。

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