お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

三献の儀――杯を交わす儀式のあと、新郎新婦である修矢と千花が神前に進み出る。誓詞奏上――誓いの言葉だ。


「私共は今日を佳き日と選び、友坂大神の大前で結婚式を挙げました」


低いながらもよく通る修矢の声が、神前の空気を震わせる。


「今後は信頼と愛情とをもって助け合い励まし合って、良い家庭を築いていきたいと存じます。なにとぞ幾久しくお守りください。二〇一九年十一月十日。夫、久城修矢」


修矢が誓詞に続いて名前を読み上げ、千花もあとを続けた。


「妻、千花」


読み終えた誓詞を左から丁寧に折りたたみ、ふたり揃って神前に供える。

ピリッとしたムードの中、千花の気持ちは高鳴る鼓動とともに引き締まった。

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