お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

ところが修矢は、そんな千花の願いを聞き入れるつもりはないようだ。


「悪いが待つつもりはない」


有無を言わせず千花をベッドへ連れ去った。

強引で強気。それなのに甘い声色というギャップが、千花の心を激しく揺さぶる。それ以上、抵抗する意思は跡形もなく消えた。

修矢は千花をベッドに座らせ、ワンピースのファスナーをゆっくりと気を持たせるように下げていく。
待つつもりはないと言った割には焦らすような仕草に、千花の方がこらえきれなくなる。思わず手を出して自分から脱ごうとすると、修矢の手にやんわりと止められてしまった。

千花が下着姿になったところで、修矢もワイシャツを脱ぎ捨てる。それは千花を脱がせるのにかけた十分の一以下の時間。ものの数秒であらわになった修矢の上体に、千花はつい見惚れてしまう。

ほどよく引き締まった胸板は美しく隆起し、ウエストラインには腹筋が綺麗な筋を描いている。鍛え上げられていることは、見合い当日に抱き上げられたときにわかっていたが、ここまでだとは千花も想像していなかった。

ゆっくりとベッドに倒され、修矢に組み敷かれる。今まで見たこともないような修矢の熱い眼差しに、千花の胸は焦がれるほどに疼く。

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