お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
「ちょっとした仕返しのつもりだったらしい」
修矢の思わぬひと言に、千花は「仕返し?」と聞き返した。
「俺が兄貴の見合い話を横取りして、留守中に式を挙げようと画策したことへの」
そう言って修矢が苦虫を噛み潰したような顔をする。
「それでも気になって、昨夜俺に電話をよこしてきたんだろう。ただ、『俺は否定も肯定もしていないからな? ギリギリセーフだろ』って開き直ってたけど」
あまりにも一樹らしくて、千花は思わず笑ってしまった。
「……やっと笑った」
修矢がホッとしたように息を吐き出す。
「昨日はどうしようかと思ったんだぞ」
千花は軽く鼻先を摘まれ、再び困り顔になる。