お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
「それから、すぐにでも一緒に暮らしたいって」
「……え? すぐに?」
ふたりが同時に目を瞬かせる。ここで幸助と美幸が反対すれば、婚前同居は取りやめてもらおう。千花は半ばそれを期待して言ったのだが……。
「そうかそうか! そんな話にまで」
「お見合いしたてだものね。お互いを知るには、そのほうがいいかもしれないわ。どのみち結婚すれば一緒に暮らし始めるわけだし」
なんと修矢と同じ意見を言われてしまった。幸助も美幸も、これ以上ないほどにうれしそうにする。
結婚もあっさり。婚前同居もあっさり。千花は拍子抜けだった。
「修矢さん、千花のことが相当気に入ったのね」
「そうなんだなぁ」
「張り切って千花を着飾ってよかったわ」
美幸は手を胸の前で組んで目を輝かせ、幸助は腕組みで満足げに頷く。
(私のことが気に入ったようには見えなかったんだけどな……)
もしもそうならば、もっと愛想よく接してくれるだろう。