年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
(私はずっと、輝からの甘いプロポーズを聞きたかっただけなのに……)
まさか、自分からこの言葉を告げる日が来るなんて思いもしなかった。
だけど、輝も家族も守るには、私が決断をしなければ。
「…望美?あのさ…」
「あのね、輝」
声を被せて輝の言葉を制した。
彼は目を丸くして私を見つめ、私もそんな彼を見直した。
「あの…急で本当に悪いんだけど、私達、今日で終わりにしましょ。
私と輝では住む世界が違うようだし、それに私、遠距離恋愛なんて絶対に続かないと思ってるの。
輝は忙しい立場にあるし、これからはもっと、大変な立場にもなりそうだし。…だから、私……」
「望美?だから、俺は…」
「いいの!もう決めてるから!」
「えっ?」
「私…もう大分前から決めてたの。輝とはもう、お別れしようって。
今の話を聞いたからってだけじゃないのよ。ただもう…輝とは別れて、別の生き方をしようと思っていたの。仕事も変わって、もっといい収入の仕事に就かなきゃいけないと思っていたし、そしたら家を売るって話が湧いて、丁度いい仕切り直しのチャンスが来たと思った。
まさか、自分からこの言葉を告げる日が来るなんて思いもしなかった。
だけど、輝も家族も守るには、私が決断をしなければ。
「…望美?あのさ…」
「あのね、輝」
声を被せて輝の言葉を制した。
彼は目を丸くして私を見つめ、私もそんな彼を見直した。
「あの…急で本当に悪いんだけど、私達、今日で終わりにしましょ。
私と輝では住む世界が違うようだし、それに私、遠距離恋愛なんて絶対に続かないと思ってるの。
輝は忙しい立場にあるし、これからはもっと、大変な立場にもなりそうだし。…だから、私……」
「望美?だから、俺は…」
「いいの!もう決めてるから!」
「えっ?」
「私…もう大分前から決めてたの。輝とはもう、お別れしようって。
今の話を聞いたからってだけじゃないのよ。ただもう…輝とは別れて、別の生き方をしようと思っていたの。仕事も変わって、もっといい収入の仕事に就かなきゃいけないと思っていたし、そしたら家を売るって話が湧いて、丁度いい仕切り直しのチャンスが来たと思った。