年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
母に連れられて来られた父は、輝を見定めると首を項垂れ、「初めまして、こんばんは」と挨拶した。
「初めまして。筒井輝です」
スクッと立ち上がると輝は深く頭を下げる。母はそれを見て、「まあまあ」と声をかけ、「座って話しましょ」と言いながら「紅茶をどうぞ」と勧めてきた。
父にも飲む?と訊いているけれど、動揺を隠せない父は狼狽えて、「後でいい」と断った。
リビングに入ってくると父は一人掛けのソファに座り、私のことをじっと見つめた。
私はその視線をまともに受けながら、自分の格好が気恥ずかしくなってきてしまい、まさか大きな会社の社長さんに会う為に着飾られたんだ…とも言えず、無言で知らん顔を決め込んだ。
「あのね、お父さん、望美の彼が私達にお話があるそうなのよ」
母の言葉にドキンと心臓が鳴り響く。
父は詰まらなそうな表情をして目線だけを動かし、じろりと輝のことを睨んだ。
私は一瞬だけ彼に助け舟を…と思って身構える。
だけど、輝はきちんと背中を伸ばすと両親に向き合い、実は…と声を低くして話しだした。
「……今夜は、お父さん達にビジネスの話を持ってきました」
「初めまして。筒井輝です」
スクッと立ち上がると輝は深く頭を下げる。母はそれを見て、「まあまあ」と声をかけ、「座って話しましょ」と言いながら「紅茶をどうぞ」と勧めてきた。
父にも飲む?と訊いているけれど、動揺を隠せない父は狼狽えて、「後でいい」と断った。
リビングに入ってくると父は一人掛けのソファに座り、私のことをじっと見つめた。
私はその視線をまともに受けながら、自分の格好が気恥ずかしくなってきてしまい、まさか大きな会社の社長さんに会う為に着飾られたんだ…とも言えず、無言で知らん顔を決め込んだ。
「あのね、お父さん、望美の彼が私達にお話があるそうなのよ」
母の言葉にドキンと心臓が鳴り響く。
父は詰まらなそうな表情をして目線だけを動かし、じろりと輝のことを睨んだ。
私は一瞬だけ彼に助け舟を…と思って身構える。
だけど、輝はきちんと背中を伸ばすと両親に向き合い、実は…と声を低くして話しだした。
「……今夜は、お父さん達にビジネスの話を持ってきました」