同期に恋して 〜ずっと片思い〜
「この家に連れてきたのは、ちなが初めてだから」
「え?」
驚いた顔をしたのだろう、涼真は苦笑をすると鍵をあけて私を促した。
「こないだはあまり見てないだろ?どこをみてもらってもいいよ。女の物なんてなにもないから」
その言葉に、そっと私は「おじゃまします」と初めて入る涼真の家へと足を踏み入れた。
こないだ泊まった時は、パニックであまり覚えていなかったが、1LDKのマンションで、一部屋は寝室だと言っていた気がする。
リビングはモノトーンでそろえられているが、男の一人暮らしといった感じで、漫画や、ゲームがあったり、キッチンは何も使われていないようだった。
確かに誰かを招き入れる為の部屋でもなさそうだし、女の人がいるような雰囲気はなかった。
「どう?ちなを連れてくるならもう少し掃除しておくべきだったな……こないだ初めてちなを連れてきた日もそう思った」
呟くように言った後、涼真はキッチンへ行くと冷蔵庫を開けていた。