【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
「今日はどうやって来たの?」
恥ずかしさのせいできっと顔が赤いだろう私を見つめながら、佐倉先輩がそう聞いてきた。
「あ……兄が、送ってくれました」
「え、静香ちゃんお兄さんいるんだね」
意外、とでも言いたそうな佐倉先輩に、「はい」と返事をする。
「佐倉先輩は、御兄弟は……?」
「俺はね、姉さんと妹がいる」
三人兄妹……!それに、お姉さんと妹さんがいるなんて、とっても楽しそう……!
そう思ったけれど、どうやら佐倉先輩にとってはそうでは無いらしく、苦笑いを浮かべていた。
「どっちも凄いわがままなの。俺に似て性格悪いし。だから俺、女の子苦手だったんだよね」