【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
明るく振舞っていた佐倉先輩が、少しだけ無理をしているように見えた。
あくびを堪えるような仕草も何度か見えて、寝不足なんじゃ無いかなという心配が脳裏にチラついていたんだ。
佐倉先輩は、私を見ながら驚いたような表情をして、その後、頰を緩めた。
「……うん、ほんとはちょっと眠かったかも。静香ちゃんって意外と鋭いよね」
鋭い……?
は、初めて言われた……!
いつもリナちゃんに、鈍い!って言われるから、なんだか嬉しい……!
なんてことを思いながら、一人心の中で喜んでいた。
「私、今日はたくさん寝たので眠たくないです。着きそうになったら起こすので、寝てくださいね」
「ありがと。じゃあ、お言葉に甘えようかな」
……え?