【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
目の前にいるバーテンダーが、流れるような作業でシェイカーを振る。
カクテルグラスに注がれた透明な赤い色の液体を眺める。
「コスモポリタンでございます」
「ありがとうございます」
とある映画で女優さんがこのお酒をかっこよく飲んでいた。
わたしもああいうふうになりたい。
仕事も恋も全力で人生を謳歌したいと思っていたのに、気がついたら仕事一辺倒で、やたらお酒にだけ強くなっている可愛げのない女だけができあがっていた。
どこで間違ったのだろう。
「でもまあ」
ひとしきり笑ったケイトが、コスモポリタンに口をつけたわたしに、にっこりと微笑みかける。
「おかげでこうして出会えたんだから、俺はその男に感謝だけど」
「ぶっ……ごほっ、ごほっ」
激しくむせたわたしの背中を、彼の大きな手がさする。
カクテルグラスに注がれた透明な赤い色の液体を眺める。
「コスモポリタンでございます」
「ありがとうございます」
とある映画で女優さんがこのお酒をかっこよく飲んでいた。
わたしもああいうふうになりたい。
仕事も恋も全力で人生を謳歌したいと思っていたのに、気がついたら仕事一辺倒で、やたらお酒にだけ強くなっている可愛げのない女だけができあがっていた。
どこで間違ったのだろう。
「でもまあ」
ひとしきり笑ったケイトが、コスモポリタンに口をつけたわたしに、にっこりと微笑みかける。
「おかげでこうして出会えたんだから、俺はその男に感謝だけど」
「ぶっ……ごほっ、ごほっ」
激しくむせたわたしの背中を、彼の大きな手がさする。