【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
「上手じゃないですか。その調子です」
昔から褒められると伸びるタイプのわたしは、ケイトのおかげでずいぶんと上手に滑れるようになった。
今は彼と手をつないで滑っている。
彼は他の人にぶつかりそうになると、さっと手をひいてくれた。
少し遅れそうになるとゆっくりと滑ってくれたり、常にわたしの様子を窺いながらすべってくれていた。
「では、ちょっとスピードアップしましょうか?」
「え、うそ?」
人がまばらになると、彼がわたしの手を引いたまま急にスピードを上げた。
「ちょ、ちょっと! やだ、早いっ」
必死になってついて行くけれど、途中で足がもつれそうになる。
「きゃあ」
転びそうになった瞬間、彼が手を強く引き抱き寄せられた。
「はあ、もう危ないじゃない!」
腕の中で顔を上げると、ケイトはうれしそうに眉尻を下げた。
「だってこうでもしないと、芽衣子さん抱きついてくれないじゃない」
「な、わざとだったの! バカ」
「今更、遅いですよ」
彼はぎゅっと腕に力を込めた。彼の胸に抱かれると爽やかな匂いがする。
急に心臓がドキドキとしてしまい慌てて距離を取ろうと思ったけれど、余計に腕に力がこもった。
昔から褒められると伸びるタイプのわたしは、ケイトのおかげでずいぶんと上手に滑れるようになった。
今は彼と手をつないで滑っている。
彼は他の人にぶつかりそうになると、さっと手をひいてくれた。
少し遅れそうになるとゆっくりと滑ってくれたり、常にわたしの様子を窺いながらすべってくれていた。
「では、ちょっとスピードアップしましょうか?」
「え、うそ?」
人がまばらになると、彼がわたしの手を引いたまま急にスピードを上げた。
「ちょ、ちょっと! やだ、早いっ」
必死になってついて行くけれど、途中で足がもつれそうになる。
「きゃあ」
転びそうになった瞬間、彼が手を強く引き抱き寄せられた。
「はあ、もう危ないじゃない!」
腕の中で顔を上げると、ケイトはうれしそうに眉尻を下げた。
「だってこうでもしないと、芽衣子さん抱きついてくれないじゃない」
「な、わざとだったの! バカ」
「今更、遅いですよ」
彼はぎゅっと腕に力を込めた。彼の胸に抱かれると爽やかな匂いがする。
急に心臓がドキドキとしてしまい慌てて距離を取ろうと思ったけれど、余計に腕に力がこもった。