【最愛婚シリーズ】極上CEOにいきなり求婚されました
息せき切って入ったお店は、カウンターと小上がりだけの小さな店だった。
すぐに威勢のいい「いらっしゃい」という声がかかり、カウンターに案内された。
店主の出してくれた温かいおしぼりで手を拭きながら、注文をする。
大根に卵、餅巾着にちくわぶ。
店内にはいってから匂いに刺激されて急激に空腹を感じていたわたしたちは、思いつくままに注文をする。
「わたし〝ちくわぶ〟ってこっちに来て知ったの。実家のある四国ではあまりみかけないんだよね」
「俺、未だ食べたことないです」
「ふーん、ケイトも出身は西日本なの?」
ピタッと動きが一瞬止った。
「ケイト?」
「ん? そうですよ。西日本です」
いつも通りの柔らかい笑顔をみせた。彼の様子が少しおかしかったと思ったのは気のせいだろうか。
「おまたせしました」
「わ~おいしそう」
最初に出されたのは大根だ。上に乗せられた鰹節がふわふわ揺れている。
「いただきます」
頬張ると出汁のうまみが口いっぱいに広がる。その後に熱燗をひと口ちびりと飲んだ。
「あ~あったかい。しあわせ」
心も体も温まる料理に頬が緩む。
隣を見ると同じように幸せそうな顔をしているケイトがいて、それがまたわたしの心を温かくした。
すぐに威勢のいい「いらっしゃい」という声がかかり、カウンターに案内された。
店主の出してくれた温かいおしぼりで手を拭きながら、注文をする。
大根に卵、餅巾着にちくわぶ。
店内にはいってから匂いに刺激されて急激に空腹を感じていたわたしたちは、思いつくままに注文をする。
「わたし〝ちくわぶ〟ってこっちに来て知ったの。実家のある四国ではあまりみかけないんだよね」
「俺、未だ食べたことないです」
「ふーん、ケイトも出身は西日本なの?」
ピタッと動きが一瞬止った。
「ケイト?」
「ん? そうですよ。西日本です」
いつも通りの柔らかい笑顔をみせた。彼の様子が少しおかしかったと思ったのは気のせいだろうか。
「おまたせしました」
「わ~おいしそう」
最初に出されたのは大根だ。上に乗せられた鰹節がふわふわ揺れている。
「いただきます」
頬張ると出汁のうまみが口いっぱいに広がる。その後に熱燗をひと口ちびりと飲んだ。
「あ~あったかい。しあわせ」
心も体も温まる料理に頬が緩む。
隣を見ると同じように幸せそうな顔をしているケイトがいて、それがまたわたしの心を温かくした。