あなたに恋のお届けものです
さて、美術室へ入るとピリッとした雰囲気になった。
高浜先輩が紙を見ながら話す。
「お前は、松田と両想いになったわけだ。」
「はい。」

「ということで一週間後にはもとの世界に帰還できる。」
「はい…。」

一週間後には、この世界とさよならなんだ。
勝利とも…。

両想いの幸せはすぐに、哀しみに変わる。
「松田は、この世界の者だからもとの世界には通常、戻れない。」
通常、ですか?

「藤川は知らないだろうけど…松田はお前と一緒に行ける方法をずっと、頑張って探していた。」
「勝利…!」

涙が込み上げてきた。嬉しさで。

「探してたんだ。ありがとう。」
「だって…俺は真由子と離れ離れになりたくねぇし」

そう言うと、勝利はふいっとそっぽを向いた。
顔が赤い…?
「照れてる?」
「照れてねえし。」
「だって顔赤いよ?」
「別に赤くなんて…」

ゴホン

見ると、高浜先輩が怖い目で咳をしていた。
あっ…。
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