あなたに恋のお届けものです
「ここで、xの値は…」

今は、数学の時間。
昨日、悠里と有紗の心情の違いを痛感して…。

どうしようかと、対策をたてている。

授業中なのに。

ちなみに私は、いつもノートに落書きをして過ごしているタイプだから、いつものことなんだけどね。

悠里と有紗の距離を縮めるために…。うーん。
デートは、もう時間がないし。

ノートに、「永井悠里」「野々口有紗」と書く。
そして、有紗から悠里へ矢印、悠里から有紗に矢印をかいた。
有紗は、悠里が好き。恋愛として。
悠里は、有紗が好き。でも、恋愛としてではない。

さらにその下に、あることを書いて…波線を引いた。

「二人を両想いにしなければならない。あと、今日を含めて6日で。」
「そして、勝利と一緒にもとの世界に行かなきゃ。」


「はぁ。」
思わずため息をついた。
「何がいやなんだ?藤川。」

…はっ!
今は授業中だった!
「いえ、ボーッとしてました。」

「へえ、ボーッとしてたのか。」

しまった!うっかり口を滑らせた!
「罰として、次の問題を解け。」
「うぅ。」
もちろん、授業を聞いていない私に解けるはずもなく。
私は先生に怒られたのだった。

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