あなたに恋のお届けものです
そして、その後の休み時間。もちろん私はクラスメイトにいじられる。
「もう、真由子。何してるの!」
「ボーッとしてたの。」
「ハハハ。」

有紗ともそんな感じで話した。

だけど、勝利だけは何も言わなかった。
何も言わずに、心配そうに私を見ていた。

「有紗は今日も悠里のところに行くの?」
「うん。」

有紗は笑顔で答えた。

胸が一瞬痛む。悠里は有紗を恋愛として好きではないから。

「そうなんだ。てかいつも何してるの?」
「うーん。勉強教えてもらったりしてるかな。悠里くんって年下なのに私より賢いの。」

確かに悠里は見た目からも賢そうだ。
「ねえ、有紗。」

私は有紗を少し真剣に見つめた。
「もう少しアプローチしてみたら?」
「アプローチ?」

有紗は顔を真っ赤にする。
可愛い!可愛すぎるよ。やっぱり可愛い子はどんな表情でも可愛い。

「だって今のままじゃ、動かないよ?」
「確かに…」
ごめんね、有紗。こうしなきゃ、二人が両想いになる確率が低くなるし。
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