あなたに恋のお届けものです
***
ーなぜだろうか。とてもここが心地よく感じた。

「真由子!」
「有紗。」

見ると、有紗がこちらに駆け寄ってきた。
「私ね、悠里くんと付き合うことになったの!」
「おめでとう。よかった…」

ね、の言葉が声になることはなかった。

「おめでとう?私、悠里くんにフラれたんだよ?なのに…なんでおめでとうなの?」

グニャリ

視界が歪む。それがに戻ったとき、有紗は泣いていた。さっきまで、確かに笑っていたのに。

さっきまで、悠里付き合うことになったと言っていたのに。
どういうこと…?

「真由子さん。」
「悠里…?」

今度は悠里が近寄ってきた。
「やっぱり、俺は真由子さんが好きだ。」
「えっ…でも。」

グニャリ

「ごめん、俺のせいで真由子さんは一人で帰ることになっちゃった…。」

一人で帰ることになる?
なんのこと?

視界が歪むと、悠里も変化していた。

グニャリ

また、視界が歪む。元に戻ったとき。

ーーーそこは、もとの世界。
「戻ったんだ…。」

私は妙なことに気がついた。


ーーー誰もそこにはいなかった。

「悠里…有紗。勝利?」

「…ごめんな。やっぱり俺は、自分の世界で生きていたい。」
勝利の声が頭の中で聞こえた。
「そっか…。」
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