あなたに恋のお届けものです
私のせいで。

そうだ。私があんなに必死にならなければ、二人を見守るだけにしておけば…こんなことにはならなかった。

「今の状況で、悠里自身も、有紗も傷ついちゃう…。」

もし、有紗が知ったら?
悠里は自分のことを想っていないのに、私と勝利のために想っているふりをしている。

そんなの、絶対に傷つくよね。
「だけど、二人は本心から両想いにならないといけないんじゃねえのか?」

「悠里は無理やり、好きになろうとしてるんだよ。」

-私と勝利のために。

「とりあえず、お前は行くな。」
「わかった…。」

こうして、私は盗み聞きしにいくことをやめた。

そっと目をつぶる。一瞬、頭を嫌な想像がかすめたから私はそのままギュッと目をつぶった。

「…でもさ。」
「ん?」

そして、目を開けたとき。
たくさんの水の粒がこぼれた。





「勝利と離れたくない…。もう二度とあえなくなるんだよ?」

「真由子…。」

大好きな勝利と会えなくなるのが嫌だ。

ずっと不安で。怖かった。

「うぅ、うっ…うう。」

嗚咽をあげて、私はへなへなと座り込んだ。



勝利と離れたくない。別れたくない。

怖い

不安だ

嫌だ
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