あなたに恋のお届けものです
「おいっ…」

勝利がキョロキョロとせわしなく辺りを見回す。

幸い、あまり気がつかれていないようだが何人かは勝利と泣いている私を怪訝そうに見つめていた。

「とりあえず、どっかに移動しようぜ。」
「…。」

私は無言で頷いた。

***
前までたくさんあった落ち葉は、すっかり無くなっていた。

掃除のおばちゃんが捨てたのか。
それとも風が飛ばしたのか。

そんなどうでもいいことを真剣に考えそうになる。

数少ない残りの落ち葉の内のひとつをつまみ上げた。カサッと掠れる音がする。

風が吹いて、落ち葉はもとの地面に戻った。


「…」
「…」

お互いに何を話したらいいかがわからない。

「俺はさ。お前が好きだよ。」
「…うん。」

勝利は笑った。いつも通りに。嫌な気持ちを吹き飛ばすように。
「そうじゃなくて、例えゲームの世界じゃなくても。もし、真由子が同じ世界のどこかにいたとしても。」
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