あなたに恋のお届けものです
勝利は私に何を伝えようとしているのだろう。

「真由子が必死になるのもわかる。だって、もう会えないかもしれないしな。」

「かもしれないじゃなくて…二度と」
「それでも。もし一緒に行けなくても、全力で探す。真由子の世界に行く方法が他にないか。」


「…うん。」

私は笑みを浮かべる。
嬉しかった。ただ単純に。

「それに…っ。」
「ん?」

勝利の顔を見ると、すごく赤かった。

「せっかく両想いになったんだぜ?だから、必死になるのはいいけど…」

「いいけど?」


「っ、もう少し俺は真由子と過ごしたい…。」
「!」

そうだね、せっかく両想いになったのに。あと少ししか時間がないのに。勝利とたくさん思い出を作らなきゃ意味がない。

アハハ。私、バカだなぁ。

「じゃあ、今日は一緒になんかしよ。」

「クレープ食べようぜ。」
「いいね。」

じゃあ行こうかと、私が立ち上がろうとしたその時。
ぐっ、と手を引かれた。


「おぁっ?」
バランスを崩して座りなおす。

手を引いたのは勝利だった。

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