あなたに恋のお届けものです
もしかしたら、有紗には好きな人がいて…。その人に告白したいから…とか?

「ねぇ、有紗は去年の体育祭にいた?」
「野々口は…。多分いたと思うけど?」

じゃあ、私とは違う。私の推理が当たりませんように…。
そっと、そう願った。
「おいっ!真由子。応援団の割り振りだけどさ。」
「あっ、うん。」

「応援はお前で、クラスへの応援指導は…お前で、競技中の旗降りは…お前で。あとは…」
「ちょいまち!何でほとんど私なのよ。」

「俺のためにも頑張ろうとか思わないのか?」
「思うわけないでしょー!しかも、応援はどっちもやるって書いてるし。」

「うぇー。」
「応援指導は私がやるから、旗降りは勝利ね。」
「何でだよ。お前何様?」

うーん…。よし、ここは…。
「真由子様。」
とは言ったものの自分で笑ってしまった。

「俺の専売特許パクんなよ。」

「そういう問題?」

もう、無理だ。私は腹を抱えて笑いまくった。

新しい発見。勝利といるとたくさん笑える。一緒にいてとても楽しい。
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