あなたに恋のお届けものです
でも、多分体育祭までには帰れないと思うから(勝利を好きになれていない)精一杯体育祭を楽しもうじゃないか!

「頑張るか。」
「何がだよ?」
勝利には珍しいツッコミも、もう私には聞こえていなかった。


また、別の日。
「あっ。悠里。」
「真由子さん!」

寮にて悠里を見つけた。悠里は掃除中だったのか箒を持っていた。
「掃除の邪魔しちゃった?ごめん。」
「ううん。ちょうど今終わったとこだから。」

悠里は私にあることを聞いた。
「真由子さん、松田勝利って知ってる?同じ学年らしいんだけど。」

勝利?何で悠里が?
「いるも何も同じクラスだよ。勝利がどうしたの?」
どうしたんだろ。
「…松田を勝利って呼び捨てで呼んでるんだ。そっか。」

「ん?何か言った?」
「いや、何にも。」
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