あなたに恋のお届けものです
「真由子さんっ!」

突然聞こえた声は悠里の声だった。
「…悠里。」

「探したよ。松田君しか帰ってこなかったから。」

そう言うと悠里は突然真剣な表情になった。
「ねえ、なにかあったんだよね、松田君とのことで。何か…いつもの真由子さんじゃない。」

その言葉を合図に私の涙は再びあふれ始めた。
「…勝利に告白して…返事はいらないからって。有紗を幸せにしてって。辛いよ…辛いよぉ…」

「そっか。」
気がつくと私は悠里の腕の中にいた。

悠里に…抱きしめられてる?

「無理しなくていいんだよ。真由子さんには俺がいるから。
ねえ、松田君じゃなくて…俺じゃダメかな?」

えっ…
悠里は私をまっすぐに見つめた。
「俺だったら、絶対に真由子さんを泣かせない。」
< 85 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop