一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




仲良くなったきっかけは、入学式の日に席が前後で、千秋ちゃんから話しかけてくれた。



千秋ちゃんがいなかったら本当につまらない高校生活になっていたと思う。



「菜穂?元気ないけど何かあった?」



学食で食べることになった私たちは、二人で向かい合って座り、お弁当と学食で買ったポテトを食べていた。



せっかく千秋ちゃんが誘ってくれたというのに、頭の中は昨日のことでいっぱいで上の空だったらしく、心配そうに千秋ちゃんが見つめてきた。



「ううん、なんでもない…!」



一瞬、言ってしまおうか悩んだが、それでもし上条くんやその周りの友達にバレてしまったら命はないと思う。



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