一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
ーーー「あれ、菜穂のお弁当、いつもと系統違うね」
お昼休み。
もちろん蓮くんのいる教室で食べれるはずがなく、今日は私から千秋ちゃんに一緒に食べて欲しいとお願いした。
千秋ちゃんの教室で食べているのだが、早速お弁当のことを聞かれてしまう。
「そ、そう…かな……?
気分転換に……」
私が作ったとは言えなくて、変に濁すことしかできない。
それにしても…すごい。
どうしてこんなに立派なおかずが作れるのだろう。
私自身、両親が共働きで忙しいため自分で作っていたけど、ここまではさすがにできない。
まず蓮くんは冷凍食品を一つも使っていない。
全部手作りだ。
どれだけ時間をかけてくれたのだろう。