一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




嬉しさのあまり、蓮くんにしがみつくようにして抱きついた。



「……菜穂、そんなに泣くほど悲しかったの?」
「うん…悲しくて、苦しかった」



「ああもう可愛いなぁ、ダメ可愛い好き。
早く病院行って家帰ろうね。


俺が抱きしめて菜穂を寝かせてあげるからね」



「うん、早く帰る。
蓮くんにぎゅってしてもらいながら寝る…!」



頭がうまく回らなくて、思ってることを素直に口にしてしまう私。



今自分がどれだけ恥ずかしいことを言っているかなんて考える余裕すらなかった。



「……っ!?
な、な、何今の…菜穂今なんて言ったかわかってる!?」



「うん…!
私ね、蓮くんにぎゅってされるの好きなの」



「もー、可愛いこと言わないでお願いだから。壊れそうになる」



蓮くんの手に力が入り、少しきつめに抱きしめられる。



そして病院に着くまで私たちはずっと、そのままの状態でいた。



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