一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




「……ダメだ、無理可愛い。
ずっとこうしててあげるよ。


あ、でも薬を飲まないと風邪は治らないな…。


よし、ご飯食べて薬飲んだらずっとこうしててあげるからね、じゃあご飯作るからその間お休みしようか菜穂」



蓮くんはそう言って離れてしまうのかと思いきや、私を抱きしめ頭を撫でたままでいてくれた。



「あ、蓮くん、ごめんね…もう大丈夫、だから…」



本当は寂しいけれど、やっぱりこれ以上迷惑をかけられない。



蓮くんから離れようとすれば、今度はきつく抱きしめられる。



「俺が菜穂を離したくないの。
ほら、力抜いて?


俺に身を任せていいから」



きっと蓮くんには全部バレていたんだと思う。
私の本心を全部。



やっぱり蓮くんはどこまでも優しい。



私は蓮くんのお言葉に甘え、身を任せる。
そしたら意外と早く眠気はやってきた。



「おやすみ、菜穂」



ゆっくりと目を閉じ、気づけば私は意識を手放していた。



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