懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
四十代前半と見え、ロメオの父親として適当な年頃であっても、まだ断定はできない。
テッコーマンという姓が、この町にどれくらいあるのかわからないからだ。
ラナとカイザーが探るような目で見つめる中、その男はビールジョッキを手に椅子の上に立った。
周囲からワッと歓声が上がったが、「鍛冶屋の野郎ども、よく聞け!」と男が怒鳴るように話しだせば、一瞬にして静まり返る。
「ここは、昔から鍛冶屋で栄えた町だ。コナヒキーにでかい顔をさせてはならん。領地の予算をもっと小麦栽培に回せだと? 馬鹿言うんじゃねぇ。小麦問屋は、大人しく粉でも挽いてろってんだ!」
小麦問屋、コナヒキーの名が出されたので、ラナとカイザーは目配せし合って頷いた。
今、弁舌をふるっている男が、ジュリエッタの父親と犬猿の仲だという、テッコーマン家の主人なのだろう。
親同士の不仲を理由に、若き恋人たちの仲を引き裂こうとするなんて許せない……と怒りを新たにするラナであったが、どうやら状況は予想より深刻なようだ。
テッコーマンという姓が、この町にどれくらいあるのかわからないからだ。
ラナとカイザーが探るような目で見つめる中、その男はビールジョッキを手に椅子の上に立った。
周囲からワッと歓声が上がったが、「鍛冶屋の野郎ども、よく聞け!」と男が怒鳴るように話しだせば、一瞬にして静まり返る。
「ここは、昔から鍛冶屋で栄えた町だ。コナヒキーにでかい顔をさせてはならん。領地の予算をもっと小麦栽培に回せだと? 馬鹿言うんじゃねぇ。小麦問屋は、大人しく粉でも挽いてろってんだ!」
小麦問屋、コナヒキーの名が出されたので、ラナとカイザーは目配せし合って頷いた。
今、弁舌をふるっている男が、ジュリエッタの父親と犬猿の仲だという、テッコーマン家の主人なのだろう。
親同士の不仲を理由に、若き恋人たちの仲を引き裂こうとするなんて許せない……と怒りを新たにするラナであったが、どうやら状況は予想より深刻なようだ。