懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
鍛冶屋たちは仕事道具のハンマーや火ばさみを持っていて、すきやくわで武装した農民集団と対峙したから、これはかなり危険な状況である。
それぞれの集団の前に立つテッコーマンとコナヒキーが、顔をつき合わせて罵り合いを始めた。
「お前のところの鉄臭いガキに、ジュリエッタがさらわれたんだ。親が親なら息子も然り。娘を返しやがれ、悪党め!」
「なんだと? お前のアバズレ娘が、俺の息子をかどわかしたんだろーが。ロメオに粉かけやがったら許さねーぞ。小麦問屋のクソ豚野郎!」
両者が相手を侮辱するたびに、それぞれの味方集団が「そうだ、そうだ!」と加勢して、手に持つ武器を空に突き上げる。
誰かひとりでも手を出せば、即大乱闘になりそうな、まさに一触即発の危機であった。
「止めなくちゃ!」と慌てるラナと、カイザーたちは、農民を掻き分けるようにして前へ進み、罵り合うコナヒキーとテッコーマンの間に立った。
そこはちょうど、時計塔の正面である。
「おお、旅の方々、加勢してくださるのですか!」とコナヒキーが勘違いをして、テッコーマンに「なんだテメェらは」と鋭く睨まれる。
「違うよ。私は止めにーー」とラナが言いかけた時、それを遮るようなジュリエッタの声が時計塔の上から聞こえた。
「お父様、おじさま、もうやめて!」
それぞれの集団の前に立つテッコーマンとコナヒキーが、顔をつき合わせて罵り合いを始めた。
「お前のところの鉄臭いガキに、ジュリエッタがさらわれたんだ。親が親なら息子も然り。娘を返しやがれ、悪党め!」
「なんだと? お前のアバズレ娘が、俺の息子をかどわかしたんだろーが。ロメオに粉かけやがったら許さねーぞ。小麦問屋のクソ豚野郎!」
両者が相手を侮辱するたびに、それぞれの味方集団が「そうだ、そうだ!」と加勢して、手に持つ武器を空に突き上げる。
誰かひとりでも手を出せば、即大乱闘になりそうな、まさに一触即発の危機であった。
「止めなくちゃ!」と慌てるラナと、カイザーたちは、農民を掻き分けるようにして前へ進み、罵り合うコナヒキーとテッコーマンの間に立った。
そこはちょうど、時計塔の正面である。
「おお、旅の方々、加勢してくださるのですか!」とコナヒキーが勘違いをして、テッコーマンに「なんだテメェらは」と鋭く睨まれる。
「違うよ。私は止めにーー」とラナが言いかけた時、それを遮るようなジュリエッタの声が時計塔の上から聞こえた。
「お父様、おじさま、もうやめて!」