懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
目の玉が飛び出しそうなほどに驚いている領民たちは、くわやハンマーを慌てたように手放して、次々とレンガ敷きの地面にひれ伏していく。

青ざめるコナヒキーとテッコーマンも並んで地に額をつけ、馬から下り、慌てふためいて駆け寄ったルーモン伯爵は、両者の前に出ると、片膝をついてラナに頭を下げた。


戸惑いの空気が流れる静かな広場に、ラナの綺麗な声が響く。

「まずは、コナヒキー家の主人、あなたにお話があります。顔を上げなさい」


声をかけられたコナヒキーは、冷や汗を流しながら恐る恐る王女と視線を合わせる。


「昨夜は泊めてくださってありがとう。ベッドは柔らかく、食事はとても美味でしたわ。それについて感謝しています」


その言葉で、叱責されずに済むのではと期待した様子のコナヒキーであったが、「でもわたくし、とても不愉快よ」とラナが不満げな口調に変えたので、ビクリと肩を揺らしてまた怯え始める。

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