懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
「親同士のいがみ合いに、子供を巻き込むなんて間違ってるわ。娘を愛していないの?」
「い、いえ、そんなことはありません。手塩にかけて育てた娘でございます。愛しておりますとも」
「それなら、あなたがやるべきことはひとつよ。テッコーマン家の主人と握手して、関係改善を約束しなさい」
王女に命令されては、拒否できない様子のコナヒキーであるが、はっきりと承諾の返事はできず、目を泳がせている。
困り果てているのは、やすやすとは解けない確執があるためであろう。
周囲の農民たちも、ひれ伏しながらも隣同士でヒソヒソと、「テッコーマンの鍛冶屋組合なんかと仲良くできるものか」と囁き合っていた。
小さなため息をついたラナは、コナヒキーと農民たちを諭しにかかる。
「あなたたちは、鉄製品を一切使わずに生活しているのかしら? 小麦畑を耕す、くわとすきは誰が作ったものなの? 料理をする際の鍋や包丁は? みんな、鍛冶屋が鉄の熱さに耐えて作ってくれたものよ」
そう言われたら、農民たちは黙るしかなくなったようで、広場には静寂が戻ってくる。
そこにラナは凛とした声を響かせて、「次はテッコーマン家の主人、あなたにも言いたいことがあるわ」と矛先を変えた。
「へ、へい」
テッコーマンはハンチング帽を脱いで両手で握りしめると、おずおずとラナを見る。
荒くれ者の鍛冶屋集団を束ねる組合長といえども、王女の存在は怖いようである。
「い、いえ、そんなことはありません。手塩にかけて育てた娘でございます。愛しておりますとも」
「それなら、あなたがやるべきことはひとつよ。テッコーマン家の主人と握手して、関係改善を約束しなさい」
王女に命令されては、拒否できない様子のコナヒキーであるが、はっきりと承諾の返事はできず、目を泳がせている。
困り果てているのは、やすやすとは解けない確執があるためであろう。
周囲の農民たちも、ひれ伏しながらも隣同士でヒソヒソと、「テッコーマンの鍛冶屋組合なんかと仲良くできるものか」と囁き合っていた。
小さなため息をついたラナは、コナヒキーと農民たちを諭しにかかる。
「あなたたちは、鉄製品を一切使わずに生活しているのかしら? 小麦畑を耕す、くわとすきは誰が作ったものなの? 料理をする際の鍋や包丁は? みんな、鍛冶屋が鉄の熱さに耐えて作ってくれたものよ」
そう言われたら、農民たちは黙るしかなくなったようで、広場には静寂が戻ってくる。
そこにラナは凛とした声を響かせて、「次はテッコーマン家の主人、あなたにも言いたいことがあるわ」と矛先を変えた。
「へ、へい」
テッコーマンはハンチング帽を脱いで両手で握りしめると、おずおずとラナを見る。
荒くれ者の鍛冶屋集団を束ねる組合長といえども、王女の存在は怖いようである。