懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
金貨に目が眩んだ門番も、ラナたちに加勢してくれる。
「親方、見せといた方が……。なぁに昼間ならなにも問題は……」と、イブシゲルに顔を寄せてヒソヒソと話す声が微かに聞き取れた。
大きく息を吐いたイブシゲルは、肩越しに振り向くと、仕方ないと言いたげな顔をしてラナたちに声をかけた。
「いいだろう。私が案内するから付いてくるがいい。ただし、勝手な行動を取ったら追い出すからな」
イブシゲルは前を向いて、止めていた足を進める。
目配せし合ってニヤリとしたラナたちは、彼の後について工場内に入ることに成功した。
分厚い玄関扉を開ければ、短い通路がまっすぐに延びている。
その左右には木目のドアがあり、事務室と従業員休憩所と書かれていた。
「こっちだ」とイブシゲルが正面にある両開きのドアを開けたら、ポッカリと広い空間が開ける。
中はスモークの香りが立ち込めて、白い煙で視界が少々霞んでいた。
従業員は男性ばかりで、五十人ほどいるだろうか。
大きな作業台に向かい、生肉を塩水で洗っている者や、大きな釜にひたすら薪をくべる者がいる。
燻製用のウッドチップを手押し車にのせて運んでいる者や、完成したベーコンを紙に包んで木箱に詰めている者もいた。
「親方、見せといた方が……。なぁに昼間ならなにも問題は……」と、イブシゲルに顔を寄せてヒソヒソと話す声が微かに聞き取れた。
大きく息を吐いたイブシゲルは、肩越しに振り向くと、仕方ないと言いたげな顔をしてラナたちに声をかけた。
「いいだろう。私が案内するから付いてくるがいい。ただし、勝手な行動を取ったら追い出すからな」
イブシゲルは前を向いて、止めていた足を進める。
目配せし合ってニヤリとしたラナたちは、彼の後について工場内に入ることに成功した。
分厚い玄関扉を開ければ、短い通路がまっすぐに延びている。
その左右には木目のドアがあり、事務室と従業員休憩所と書かれていた。
「こっちだ」とイブシゲルが正面にある両開きのドアを開けたら、ポッカリと広い空間が開ける。
中はスモークの香りが立ち込めて、白い煙で視界が少々霞んでいた。
従業員は男性ばかりで、五十人ほどいるだろうか。
大きな作業台に向かい、生肉を塩水で洗っている者や、大きな釜にひたすら薪をくべる者がいる。
燻製用のウッドチップを手押し車にのせて運んでいる者や、完成したベーコンを紙に包んで木箱に詰めている者もいた。