懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
工場内は日中でもランプを使用し、十カ所ほどある窓は全て閉められた状態である。
窓はガラスがはめ込まれておらず、両開きの板戸で塞がれていて、その留め具を外したイワノフが、外気と日光を工場内に取り入れていた。
「勝手に開けるな!」と駆け寄ったイブシゲルに、イワノフは顎髭を撫でつつ呑気に答える。
「すまんの。年寄りには煙がきつくて、新鮮な空気を吸っておった。そうカッカしなさんな。体に悪いぞ」
ホッホと笑うイワノフに、イブシゲルのこめかみがピクピクと震えている。
そうかと思ったら、今度は別の方を向いた彼が、「や、やめんか!」と慌てたように声を荒げた。
オルガが作業台の下の収納扉を勝手に開けて、中を調べているのだ。
拳を振り上げて走ってきたイブシゲルから、オルガを守るように立ちはだかったのはグリゴリー。
彼は体格に似合わぬ柔和な笑顔で、イブシゲルを落ち着かせようとする。
「申し訳ありません。この子が隠れんぼをしたがりまして。子供のしたことですから、どうか大目に見てやってください」
『私は子供じゃない』と反論したくなるのをぐっとこらえたオルガは、「わー、この工場、隠れるところがたくさんあって面白ーい」と棒読みで話を合わせている。
「そういえば、なぜ子供連れなんだ?」と今さらながらに首を傾げるイブシゲルであったが、今度はオルガとラナが鬼ごっこを始めたので、それに慌てていた。
窓はガラスがはめ込まれておらず、両開きの板戸で塞がれていて、その留め具を外したイワノフが、外気と日光を工場内に取り入れていた。
「勝手に開けるな!」と駆け寄ったイブシゲルに、イワノフは顎髭を撫でつつ呑気に答える。
「すまんの。年寄りには煙がきつくて、新鮮な空気を吸っておった。そうカッカしなさんな。体に悪いぞ」
ホッホと笑うイワノフに、イブシゲルのこめかみがピクピクと震えている。
そうかと思ったら、今度は別の方を向いた彼が、「や、やめんか!」と慌てたように声を荒げた。
オルガが作業台の下の収納扉を勝手に開けて、中を調べているのだ。
拳を振り上げて走ってきたイブシゲルから、オルガを守るように立ちはだかったのはグリゴリー。
彼は体格に似合わぬ柔和な笑顔で、イブシゲルを落ち着かせようとする。
「申し訳ありません。この子が隠れんぼをしたがりまして。子供のしたことですから、どうか大目に見てやってください」
『私は子供じゃない』と反論したくなるのをぐっとこらえたオルガは、「わー、この工場、隠れるところがたくさんあって面白ーい」と棒読みで話を合わせている。
「そういえば、なぜ子供連れなんだ?」と今さらながらに首を傾げるイブシゲルであったが、今度はオルガとラナが鬼ごっこを始めたので、それに慌てていた。