懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
ラナの背中に冷や汗が流れる。
(こんな狭い場所では、剣を振り回せないわよ……)
これはマズイと焦る彼女であったが、考えるより先に体が動き出していた。
目の前にあったテーブルを踏み台にして、出口を塞ぐように立つイブシゲルに、飛び蹴りを食らわせようとする。
それはかわされてしまったけれど、イブシゲルが横にずれたことで退路が開け、ラナは通路から玄関、さらに外へと逃げ出した。
胸には麻薬入りの薬瓶、左腕には交易台帳をしっかりと抱えている。
そのまま門の外まで走ろうとしたが……剣や鉄の棒で武装した門番が三人も待ち構えており、加えて門には錠が下されている。
このまま直進すれば、後ろから追ってくる作業員の男たちと門番に挟まれてしまうため、ラナは左へと進路を変えた。
ここに潜り込んだ時の鉄柵の破れ目以外に、脱出可能な場所はない。
そう考え、建物に沿って敷地内を回るように走るラナの後ろには、「待ちやがれ!」と男たちの怒声が聞こえる。
作業員の男たちも剣やナイフなどを手に武装しており、その数は五十名余り。
(こんな狭い場所では、剣を振り回せないわよ……)
これはマズイと焦る彼女であったが、考えるより先に体が動き出していた。
目の前にあったテーブルを踏み台にして、出口を塞ぐように立つイブシゲルに、飛び蹴りを食らわせようとする。
それはかわされてしまったけれど、イブシゲルが横にずれたことで退路が開け、ラナは通路から玄関、さらに外へと逃げ出した。
胸には麻薬入りの薬瓶、左腕には交易台帳をしっかりと抱えている。
そのまま門の外まで走ろうとしたが……剣や鉄の棒で武装した門番が三人も待ち構えており、加えて門には錠が下されている。
このまま直進すれば、後ろから追ってくる作業員の男たちと門番に挟まれてしまうため、ラナは左へと進路を変えた。
ここに潜り込んだ時の鉄柵の破れ目以外に、脱出可能な場所はない。
そう考え、建物に沿って敷地内を回るように走るラナの後ろには、「待ちやがれ!」と男たちの怒声が聞こえる。
作業員の男たちも剣やナイフなどを手に武装しており、その数は五十名余り。