懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
ラナたちが中央政府の回し者ではないかと勘付いていたようなイブシゲルも、まさか王女だとは微塵も思わなかったようで、真っ青な顔をして震えている。
アダモビッチ侯爵は驚きに息をのんでいたが、すぐにラナに駆け寄り、二メートルの距離を置いて片膝をつくと、頭を下げた。
「このような場所に、王女殿下がお越しになるとは思わず……大変なご無礼をいたしました……」
その口調には焦りと、どう切り抜けるかと思案しているような間が感じ取れた。
謝罪する侯爵に、ラナは「顔を上げてください」と柔らかな声をかける。
「事前の連絡なしに突然押しかけまして、わたくしも失礼いたしました。騒ぎを起こしたことも謝罪いたしますわ。でもそれは、やむ得ない事情があってしたことですの」
前置きを話したラナは、イワノフに指示をして、侯爵に証拠品を見せた。
説明を加えるその表情は、少々得意げである。
「これがなにか、おわかりかしら? 中央政府が禁止している麻薬、ハイジンテキシンと交易台帳よ。この工場で麻薬が製造されている様子を、わたくしはこの目で確認いたしました」
アダモビッチ侯爵は驚きに息をのんでいたが、すぐにラナに駆け寄り、二メートルの距離を置いて片膝をつくと、頭を下げた。
「このような場所に、王女殿下がお越しになるとは思わず……大変なご無礼をいたしました……」
その口調には焦りと、どう切り抜けるかと思案しているような間が感じ取れた。
謝罪する侯爵に、ラナは「顔を上げてください」と柔らかな声をかける。
「事前の連絡なしに突然押しかけまして、わたくしも失礼いたしました。騒ぎを起こしたことも謝罪いたしますわ。でもそれは、やむ得ない事情があってしたことですの」
前置きを話したラナは、イワノフに指示をして、侯爵に証拠品を見せた。
説明を加えるその表情は、少々得意げである。
「これがなにか、おわかりかしら? 中央政府が禁止している麻薬、ハイジンテキシンと交易台帳よ。この工場で麻薬が製造されている様子を、わたくしはこの目で確認いたしました」