懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
それから三時間ほどが経ち、邸宅内には穏やかな朝日が差し込んでいる。
ここは町の中心に建つ、アダモビッチ侯爵邸である。
朝から晩餐室に通されたラナたち五人は、侯爵とともに楕円のテーブルを囲んでいた。
目の前には晩餐会並みのフルコースが出され、夜通し活躍して空腹だったラナは、豪華な食事に舌鼓を打つ。
ラナの右隣に座るのは侯爵で、同じ料理を口にしながら、しきりにラナに話しかけていた。
「北側に発生した皮膚病につきまして、私も頭を悩ませておりましたが、原因がまさか、あの工場であったとは。ご指摘いただくまで少しも気づかず、お恥ずかしい限りです」
自嘲気味に笑って見せた侯爵は、ワイングラスに口をつけ、それから礼も述べる。
「これで皮膚病に苦しむ民を救えます。王女殿下には感謝してもしきれません。ささ、どんどんお召し上がりください。そちらの大柄な騎士殿もご遠慮なく。お代わりもございます」
身なりを平民服に戻しても、素性を明かした後なので、ラナはがっつくことなく上品に銀のカトラリーを操っている。
(いいことをして感謝されるのは、気持ちがいいわね……)
饒舌な侯爵が何度もお礼を言うため、次第にラナはいい気分にさせられていた。
舌平目のムニエルを笑顔で食す彼女に、今度は褒め言葉が湯水の如く浴びせられる。
ここは町の中心に建つ、アダモビッチ侯爵邸である。
朝から晩餐室に通されたラナたち五人は、侯爵とともに楕円のテーブルを囲んでいた。
目の前には晩餐会並みのフルコースが出され、夜通し活躍して空腹だったラナは、豪華な食事に舌鼓を打つ。
ラナの右隣に座るのは侯爵で、同じ料理を口にしながら、しきりにラナに話しかけていた。
「北側に発生した皮膚病につきまして、私も頭を悩ませておりましたが、原因がまさか、あの工場であったとは。ご指摘いただくまで少しも気づかず、お恥ずかしい限りです」
自嘲気味に笑って見せた侯爵は、ワイングラスに口をつけ、それから礼も述べる。
「これで皮膚病に苦しむ民を救えます。王女殿下には感謝してもしきれません。ささ、どんどんお召し上がりください。そちらの大柄な騎士殿もご遠慮なく。お代わりもございます」
身なりを平民服に戻しても、素性を明かした後なので、ラナはがっつくことなく上品に銀のカトラリーを操っている。
(いいことをして感謝されるのは、気持ちがいいわね……)
饒舌な侯爵が何度もお礼を言うため、次第にラナはいい気分にさせられていた。
舌平目のムニエルを笑顔で食す彼女に、今度は褒め言葉が湯水の如く浴びせられる。