懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
「わたくしはただ今、ミトロニア王国十二代国王として即位いたしました。家臣の皆さん、前国王同様の信頼をわたくしに寄せ、忠誠を誓ってください。そうすれば、必ずや平和と富を授けましょう。わたくしは命を尽くして民と領土を守り、王国のさらなる発展をここに宣誓いたします」
列席者から湧いた礼賛の拍手が、聖堂内に反響する。
すでに威風堂々とした佇まいの新女王に、皆が感心し、眩しげな目を向けている。
両腕を広げて拍手を受けるラナは、聖堂内をゆっくりと見回して……ドア付近で視線を止めた。
閉められた重厚なドアの左右には、警護に当たるふたりの騎士が控えている。
ひとりはグリゴリー。
真面目な顔をして姿勢正しく立っていた彼だが、ラナと目が合うと、ニコリと微笑んだ。
グリゴリーは今は従騎士ではなく、騎士である。
ラナと共に旅をした功績により昇格し、四カ月ほど前に叙任式が執り行われた。
その式で、彼に騎士爵を授けたのは、他ならぬラナであった。
ドアの右側に控えているもうひとりの騎士は、カイザー。
藍色の騎士服を勇壮かつ華麗に着こなす彼もまた、旅の後に昇格し、今は騎士団準副総裁という、軍の中でもかなり上位の役職に就いている。
彼はグリゴリーとは対照的に、ラナと視線が交わっても微笑んではくれない。
微かに眉間に皺を寄せ、すぐに視線を別の方へ逸らしてしまった。
列席者から湧いた礼賛の拍手が、聖堂内に反響する。
すでに威風堂々とした佇まいの新女王に、皆が感心し、眩しげな目を向けている。
両腕を広げて拍手を受けるラナは、聖堂内をゆっくりと見回して……ドア付近で視線を止めた。
閉められた重厚なドアの左右には、警護に当たるふたりの騎士が控えている。
ひとりはグリゴリー。
真面目な顔をして姿勢正しく立っていた彼だが、ラナと目が合うと、ニコリと微笑んだ。
グリゴリーは今は従騎士ではなく、騎士である。
ラナと共に旅をした功績により昇格し、四カ月ほど前に叙任式が執り行われた。
その式で、彼に騎士爵を授けたのは、他ならぬラナであった。
ドアの右側に控えているもうひとりの騎士は、カイザー。
藍色の騎士服を勇壮かつ華麗に着こなす彼もまた、旅の後に昇格し、今は騎士団準副総裁という、軍の中でもかなり上位の役職に就いている。
彼はグリゴリーとは対照的に、ラナと視線が交わっても微笑んではくれない。
微かに眉間に皺を寄せ、すぐに視線を別の方へ逸らしてしまった。