懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
オルガはすでに執事から話を聞いたようで、メイド三人とともに、テキパキとお茶の準備を整えていた。

ラナの部屋は、奥にバルコニーに繋がる両開きのガラス扉があり、ベッドやキャビネットは右側。

左側には、机やテーブルセットが置かれている。

かつてカイザーからもらった宝物の手紙は、ドア横の風景画の裏だ。

白とピンクを基調とした可愛らしい印象の調度類なのは、幼少の頃に王女のために作られたものを、今も愛着を持って使い続けているためである。


テーブルセットは、長椅子が一脚と、ひとり掛けの布張り椅子が二脚、向かい合わせになっており、長方形のテーブルには花模様のレースのクロスがかけられている。

オルガとメイドたちの手によって、綺麗な花が飾られ、豪華なティーフーズが並べられていった。

スコーンにアプリコットパイ、ケーキが数種類と、バタークッキーや飾り切りされたフルーツなど、盛りだくさんだ。


「わっ、美味しそう!」


ラナは喜んで駆け寄り、長椅子に腰を下ろしたが、カイザーは開けっ放しのドア口に佇んだままで動こうとしない。

その顔は、女王の私室に入っていいものかと、まだ迷っている様子であった。

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