懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
男だからこそ、女王の私室に立ち入るべきでないのだと、カイザーが反論できないのは、オルガやメイドたちにクスクスと笑われたせいである。

しかめっ面の頬を少々赤らめた彼は、小さなため息をついて、やっと席につく。

そこは、ラナの座る長椅子の向かいで、オルガの隣の席である。


オルガもひとり掛けの椅子に腰を下ろしたら、テーブルの横にワゴンをつけたメイドが、カップに紅茶を注ごうとした。

それを止めたのは、オルガである。


「あとは私がやります。メイドの皆さんは下がってください。お手伝い、ありがとうございました」


セッティングが済んでしまえば、侍女ひとりでも給仕の手は足りる。

自身も食べて会話しながらであるため、忙しいとは思われるが。


オルガの指示に疑問を抱くことはなく、メイドたちは揃ってお辞儀して、部屋から出ていった。

三人きりになれば、ラナが嬉しそうに声を弾ませる。


「これで完全に気を抜くことができるよ。オルガ、ありがとう! ねぇ、長椅子に寝転んで食べていい?」

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