真実(まこと)の愛
「それにね、あなた……SNSとかでアゲたりする人には見えないから言うけれど」
もちろん、麻琴はそんなことはしない。
「わたし、今、うちの社長とおつき合いしてるんだけど、この前プロポーズされたの」
……ええぇっ?
むしろ、恭介と同い歳の礼子がその年齢まで独身なのが不思議なくらいだった。
だからこそ、未だ恭介のことが忘れられないのかと、勘ぐったくらいだ。
……そりゃあ、これだけの美貌の女だから、プロポーズされるのなんて日常茶飯事なんでしょうけれど。