真実(まこと)の愛
「Oh…I truly love you,sweetie.」
〈あぁ…本当に愛してるんだ、かわいい人〉
再び、恭介がぎゅーっと抱きしめてきた。
「Macotty…you'll be my wife,won't you? 」
〈マコッティ…僕の奥さんになってくれるよね?〉
恭介は英語になると、よく響く低音になる。
その声が、麻琴の耳元で放たれた。
「Um…Let me see...」
〈えーっと、あの…〉
不意打ちを喰らわされて思わず口ごもったら、いきなり麻琴のくちびるが塞がれた。
「……ん……っ⁉︎」
しかも、恭介のくちびるによって、である。
さらに、先刻までの啄ばむようなバードキスではなく、くちびるをこじ開けてがっつり舌を入れてくるフレンチキスだ。