真実(まこと)の愛
「あぁ……彼ね、僕の妹の麗華の同級生で、
ガキの頃から知ってるんだよ。
ま、こいつがコンシェルジュの一人だっていうのも、ここに住むことにした理由の一つだけどね」
恭介がぎろり、とテンシくんを睨む。
「はじめまして……大橋 典士と申します。
辞典の『典』に武士の『士』なので、子どもの頃から『テンシ』って呼ばれてます」
深々とお辞儀をしながら、典士は名乗った。
確かに胸のネームプレートには【大橋 Ohashi】とある。
……あれ? 『おおはし のりあき』って名前、どこかで聞いたような。
「こいつね、こう見えてね。
大橋コーポレーションの御曹司なんだよ」