最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~

「でも、まぁ……ヤツから庇ってくれて、ありがとうございます」

「どうだ、ヒナタ。我に惚れたのではないか? 最弱種族の雌は、ピンチに駆けつける勇敢な男に魅力を感じるらしいからな。テレビでそう言っていた」

 ニヤリと笑い、自信満々な態度で、私の顔を覗き込んでくる。
 テレビで得たと言う信憑性のない情報を自慢するから、ずっこけそうになったよね。
 そんな打算的な裏があると知って、惚れる女がいるとでも?
 ロマンスの神様に土下座して詫びろ。

「はー……その一言余計なんだよな。残念ですが、1ミリたりとも惚れてません」

「むむ、あれで惚れんとは……。ヒナタのガードは、まさに鉄壁だな」

 一緒にゴキブリの駆除したくらいで、お前に惚れるわけないだろ。
 命がけでもなんでもないから、吊橋効果も期待できない。

「まあ、ヤツの退治はありがたいです。でも、ヤツを掴んだ手で、私に触らないでくださいね。1回掴んだら、最低1週間は触らないでください」

「なんだと? それは……考えものだな」

 冗談半分で言ったつもりだったけど、真剣に唸られた。
 

< 145 / 146 >

この作品をシェア

pagetop