ただのワガママでしょうか。
だいちゃんは、お店で別れてから、すぐにあとを追ってきて
くれていたらしく、声を掛けたけど、全く反応がなかったので
無視されているのかと思ったらしく、悩んだけど
でも駅までは何があるか分からないからと心配心で
数歩離れて歩いていたらしい。
でも、途中で、こんな時間に公園の椅子に座るから
危ない子なんじゃないか、もうほっといて帰ろうかなと思ったんだとか。
それでも、隣に座ってみると
見られないように泣いていることが分かり、
気づくまでは隣に座っていることを決めたんだと話してくれた。
気持ち悪くてごめんねと謝られた。

私も何から伝えたらいいのかわからず
「すみません」としか言葉にできなかった。
互いにどうしたら良いのか分からなったんだと思う。
ただただ、無言の時間が過ぎていった。
でも、だいちゃんには申し訳ないが、私はその時間が心地よかった。
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