ただのワガママでしょうか。

「ゆきちゃん、こんな時間に付き合ってくれてありがとね」
逆に裏があるのではないかと、疑いたくなるくらい
優しい。どうやって返すべきなのか、言葉が見つからない。
顔と手を振り、大丈夫であることを伝えることが精一杯であった。

気にしているであろうに、さっきまでのことには触れてこない。
今日初めて会った人に話すことでもない。
怪しい人かもしれない。
でも、今日以降関わることもないかもしれないと思うと、
話を聞いてほしい気もする。
そんな感情に支配されていた。

私は、もう会うこともないであろうと思い
急にしんどくなって、よくわからないまま涙が止まらなくなってしまった
こと、特に理由があるわけではないことを話し、迷惑をかけたことを謝った。

それなのにだいちゃんは、