ただのワガママでしょうか。
「ゆきちゃん。」

「ゆきちゃん。」

ちょっとした安心感から電話にでていたことを忘れていた。

慌てて、
「ごめんなさい。」そういい携帯を耳から話、登録名を確認した。

「だいちゃん。ごめんなさい。迷惑かけっちゃいました。」

「そういうことじゃない。今どこ?」
ちょっと怒った口調だった。

「ごめんなさい。よく場所が分からなくて、んーっと〇〇駅の近くだったんですが、そこから移動したのでちょっと駅まで歩いてみます。また落ち着いたら電話しますね。」
迷惑かけて怒らせてしまったから、なんとなく早く電話を切るべきだと思った。

「ダメだ。なんでも近くにあるお店とかでいいから、歩きながら教えて。」
近くにあるのが、ホテルだなんて恥ずかしくて言えない。


「うーん。ちょっと待ってください。少し歩きます。」
とりあえずウエダさんと歩いてきた道を戻ってみた。
見えたのは、24時間のドラックストア。
「だいちゃん。ドラックストアはありました。でも、チェーン店だと思うから。」
「そのお店の店舗名確認してみて?」
さっきとは違う落ち着いた声だった。
「あっそうか。△△△店って書いてます。」
「ゆき。そのお店の中に入って。」
指示通り、歩き出して自動ドアがあき、明るい音楽が鳴った。

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