ただのワガママでしょうか。
だいちゃんと話す私は、少し緊張していたものの
自分自身で、驚く程に、心を許せていた。
ゆっくりとゆっくりと話す私のペースに嫌な顔せず、
お酒を飲めない私に、合わせてか
途中から一緒のウーロン茶にしてくれて
あまり食に興味のない私に、一口食べてみなよとか無理な強要もせず
大人だなと思わせてくれる人で時間があっという間に過ぎた。

やっとのようで少し残念な気もする飲み会がお開きになり、
お店をでると
松木さんと小関さんはそれぞれの男性ともう一軒行くそうで、
私にも聞いてくれたが、分かってるよねと無言の圧をしっかりと
感じ取り、
「みなさんでどうぞ。私はここで失礼します。」
そう笑顔で頭を下げ、遠慮しておいた。
そして、だいちゃんともう一人の男性に
「お二人もありがとうございました。また機会がありましたら
ぜひ誘ってください。」と社交辞令中の社交辞令で伝え、
頭を下げ、手を振り、みんなに背を向けて歩き始めた。
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