ただのワガママでしょうか。
人付き合いが、苦手な事を再確認させられ
重たい足を引きずりながら、ヒールを鳴らし、
イヤホンを耳に入れ、大好きな音楽を掛けて
駅に向かって歩き出した。
疲れた体に鞭を打って、しんどい心に嘘ついて
自分は何をしているんだろうと
急に涙が溢れてきた。
悲しいわけでもなく、何かわからない感情で、
寂しいわけでも、苦しいわけでも
でも、泣き叫んでしまいたいわけでもなく、
ただただ、涙が溢れて
夜とは故
駅までの大通りということもあってかかなりの人が行き来しているこんな道で、そんな姿で歩き続けるわけにもいかないと、どこか冷静に判断できているもう1人の自分がいた。
一本、中の道へ入り、公園のベンチに座りただただ
声を殺して、溢れる涙に戸惑っていた。

どのくらいの時間が経ったのだろうか
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