雪の光
「えーでは、今日はここまで。
さっき配ったプリントは、明日答え合わせをするからやっておくように」
授業が終わると、空気が弛緩した気がする。
あの先生は怖いから入ってきた途端に空気がピリつくのだ。
……次は国語か。
数学の教科書をロッカーにしまいに行こうとすると、ノートを落としてしまった。
プリントをたくさん挟んでいるせいで、見事に散らかした。
あーあ、面倒くさ。
プリントをかき集めていると、私以外の手が伸びてきた。
「……あ、ありがとう」
「これで全部?」
男の子がにっこりと微笑んでいる。
「うん、ありがとう、春川くん」
「瞬、パン買いに行こうぜ」
「おう!じゃあね、月岡さん」
爽やかに立ち去った。
ああいうのをスマートとか紳士とか言うのかもしれない。
……人気者って感じだな。
すごい。
今度こそプリントを落とさないようにロッカーにしまう。