雪の光
戻ってくると、育ち盛りの高校生なだけあってみんな半分以上食べ終えていた。
「食べるの早いね」
手の中にあるコップの氷をストローで弄ぶ。
「俺らは常に空腹なんだよ」
「そこ別に自慢げに言うことじゃねえよ」
「そう言うお前なんかもう食べ終わってるだろ」
「うるせえ」
「でもコウキ、好きなものは食べるのめちゃくちゃ早いけど、嫌いなものがあるとすげえ遅いんだよ」
「へえ。野菜とか?」
「当たりー。特にピーマンとか人参が未だにダメなんだよ」
「そんなのどうでもいいだろ」
不満げに最後のひと口の食べ物をフォークでつっついている。
「意外だね」
「だろ?こいつ、見た目は結構年上に見えるのに食べ物に関しては幼稚園児なんだよ」
「いや、もしかしたら幼稚園児の方が食べるかもしれない」
神妙そうに北原くんが言うので思わず笑ってしまう。
「あー!月岡さん笑ってる!」
しばらくみんなで笑っているのは、とても楽しかった。